たぶんかぞく流家庭料理 -ザクスカ編

過去の記事はこちらから
調味料編
ロールキャベツ編
パプリカの肉詰め編
コゾナック編

たぶんかぞく流家庭料理、今回はルーマニアで愛される野菜のスプレッドZacuscă(ザクスカ)!

私が初めてZacuscăに出会ったのは、カナダのダンダンの実家を訪れたとき。

カナダに住むダンダン一家ですが、ルーマニアにルーツがあるため、ルーマニア料理もたくさんご馳走になったのです^^

一度食べてすっかりハマってしまい、滞在中、毎朝のようにトーストとともにいただいていました!

ちなみに、一般的には前菜の盛り合わせの一品としてよく出てくるもので、朝ごはんとしてトーストに乗せて食べるというのは勝手に私が編み出してハマった食べ方です。笑

イギリスに来て大きなオーブンが家にあり、さらにコロナ禍で家にいることが多くなったこともあり、ダンダンママにレシピを教えてもらって自分たちでも作るようになりました。



これまでの記事でも何回か書きましたが、ルーマニア料理はじっくり時間をかけて熱を加えていくものが多く、とにかく調理時間が長い!

というわけで、今回ご紹介するZacuscăの調理時間は…計4時間弱!!

火やオーブンにかけておくだけという工程も多く、4時間ずっとかかりっきりというわけではないものの、ちょっとした覚悟が必要です。笑



容量500gほどの瓶×2瓶分の材料は、
・なす…4本
・パプリカ(見た目重視なら赤)…4個
・玉ねぎ…3個
・植物油(我が家はひまわり油)
・塩、こしょう…少々
・トマトペースト…少々
・ベイリーフ…少々

お好みで、辛みのある調味料(ホットソースやトウガラシ)を足してもOK。



1.
なすをよく洗い、皮の上からフォークを突き刺して全体にたくさん穴をあけておきます。その間にオーブンを一番高い温度で予熱し、予熱が完了したら、なすを天板に並べてオーブンに入れます。15分経ったらなすを裏返し、パプリカを天板に追加して更に15分。

仕上がりはこんな感じ

2.
やけどに注意しながら熱いうちになすの皮をむき、ざるに入れます。なすから水分が出てくるので、ざるの下にはお皿や鍋など水を受け止める容器を置いてください!そのまま1時間放置。

皮をむいた後のなす

3.
パプリカはそのまま鍋に入れ、ふたをしておきます。こちらもなすと同じく1時間放置。

4.
待っている間に、玉ねぎ3個をみじん切りにします。

5.
1時間ほど置いたパプリカを鍋から取り出し、皮をむいて、みじん切りにします。(パプリカの皮はなかなかうまくむけないので、多少残ってもOK!)

6.
4.の玉ねぎと5.のパプリカを大きめの鍋に入れ、材料の半分が浸かるくらい植物油を入れます。そのまま中火にかけ、玉ねぎが飴色になるまで時折混ぜながら熱を加えていきます。

熱を加える前はこんな感じ

7.
6. を中火にかけている間、2.のなすの繊維を潰してペースト状にします。我が家では、包丁の背を使って潰しています。

ざるから取り出したなす(左)と繊維を潰してペースト状にした後のなす(右)

8.
6.の玉ねぎが飴色になってきたら、7.のなすを加えます。なすを加えてひと混ぜしたら、塩・こしょう・トマトペースト・ベイリーフ(・お好みで辛みのある調味料)を加えます。調味料の量は、味見をしながらお好みに調整してください!

9.
沸騰しないよう、弱火~中火でじっくり30~35分ほど煮詰めます。鍋にこびりつかないよう、10分おきくらいに混ぜてください。

30~35分煮詰めた後

10.
オーブンを175度に予熱し、予熱が完了したら、アルミホイルで蓋をした鍋を入れます。途中1~2回オーブンから取り出して混ぜ、計30~35分ほど加熱します。

※我が家はル・クルーゼの鍋を使っているのでオーブンで加熱調理しますが、オーブンに入れられる鍋がなければ、アルミホイルで蓋をしてそのまま30~35分にかけておくかたちでもOK!その場合、10分おきくらいに混ぜるのを忘れずに。

アルミホイルをかぶせて加熱した後はこんな感じ

11.
10.を待っている間に、Zacuscăを詰める瓶を準備しておきます。よく洗って完全に乾かしておいてください。

12.
10.の工程が終わったら、熱いうちに瓶に移します。瓶を密閉するため、詰め終わったら瓶を逆さまにして最低でも1時間ほどはそのままにしておきます。

こんな感じで逆さまにします

13.
瓶を冷蔵庫に入れて、よく冷やしてからいただきます!そのまま食べてもよし、パンに塗って食べてもよし!!