ダンダン VS 日本語

たぶんかぞくのブログは普段、ダンダンが英語、私こころが日本語で書いていますが…

「これじゃあ英語で読む人にはダンダンの考えていること、日本語で読む人にはこころの考えていることしか発信できない!!」

ということで、不定期でインタビューシリーズを取り入れてみることにしました!

このインタビューシリーズでは、ダンダンが私にインタビューした内容を英語で、私がダンダンにインタビューした内容を日本語でそれぞれお送りします☆



今回はその第一弾、言語編!!

家族とはルーマニア語で話し、それ以外の場では英語かフランス語で話すダンダンは、私の母語日本語についてどう感じているのか!?

ぜひお楽しみくださいませ~♪

ダンダンによる、私へのインタビュー記事はこちら



アニメやゲームで日本語に親しみがあったダンダン

こころ(以下、こ)
「私と付き合うまで来日したこともなかったけど、日本語の単語とか知っとったー?」

ダンダン(以下、ダ)
「アニメとかビデオゲームでちょこちょこ見てたから、聞いたことはあったよ。当時は、意味を知らないものがほとんどだったけど…初めて日本語に出会ったのは、確かVirtua Fighter 2っていうゲーム。お気に入りが『かげまる』っていう忍者のキャラクターだったんだけど、そいつが勝った時に『甘い』って日本語で言ってた。全部ではないけど、いくつかのセリフは聞き取れたんだよね。」


「アニメ好きで日本語に親しみがあったっていうのはよく聞くけど、ビデオゲームという道もあったとは…」


「そうそう、アニメとかゲームとかいろんな『楽しいもの』を通じて日本語に親しめるのは、日本語を勉強するハードルが下がる気がするんだよね。現実の世界では使われない言い回しや表現も多いとこころに言われて、がっかりしたけど。笑」


「私と付き合ってから本格的に日本語を勉強しはじめたわけだけど、日本語を勉強してみてどう?」


「ひらがなやカタカナは覚えやすいし、いくつか例外はあるけど、基本的には書かれた文字のまま発音すればいいから助かる。それぞれの文字の発音もそんなにややこしくないし。あと、ヨーロッパの言語みたいに、名詞を複数形にしたり、主語によって動詞の形を変化させたりしなくてもいいからシンプル。」


「おぉ~ってことは、日本語を習得するのって意外と簡単?」


「冗談じゃないよ!どこからはじめたらいいか分からないくらい、難しいことづくしなんだけど…とりあえず、まずは漢字。何千文字もある上に、1つ1つの文字にいくつも読み方と意味があるなんて信じられない!!」


「それは、うちら日本人も苦労して習得してるのよ…小学校から高校まで計12年もずっと新しい漢字勉強してるんだから!」


「1つの文のなかに、ひらがな・カタカナ・漢字が入り混じるのも難しい。日本語に文字の種類が3つあるのは知ってたけど、まさか1つの文でこの3種類の文字が使い分けられてるとは思わなかったよ。」


「あと、敬語の種類と丁寧さのレベル。話している相手やシチュエーションによってどれだけ使い分けなきゃいけないの!?あとあと、単語とか表現の豊富さ。”I”っていう英単語を日本語にするだけで、いくつも訳が存在するでしょ?で、そのなかから場面や文脈に会うものを選ばなきゃいけない。」


「私、僕、俺、小生…まぁ、確かにたくさんあるわな。そういえば私は私で、初めてアメリカに行ったとき、先生も年上の人も友達もみんな”you”で言及しなきゃいけないことに違和感感じてたっけ。」



レパートリー?プリン??書き順???


「なんか愚痴大会みたいになってきたから、話題を変えよう!日本語を勉強してみて気づいたこととかある?」


「英単語がたくさん日本語に取り入れられているところかな。でもこれまた難しいことの話になっちゃうけど、カタカナで書かれているものの発音があまりに元の単語と違いすぎて、元の英単語が全く分からないことがある。」


「たとえば?」


「レパートリー。元がフランス語だから、英語でもrepertoireの発音は[rɛpətwɑː]で、どう頑張ってもレパートリーとは一致しない。あと、プリン(pudding)も違いすぎてウケた。英語字幕・日本語音声でドラゴンボール見てたから、プリンの方は知ってはいたけど…笑」


「そうよね。私の方は、カタカナ英語のせいで本当の英単語が分からなくなるし、英単語ばっかり使っているとカタカナ英語に戻せなくなるから、その苦労はよく分かる!」


「あと、文字に書き順があることかな。独学だから書き順なんて気にしたことなくて、自分が自然だと思う順番で好きに書いてたけど、あるとき書き順というものがあるのだと知った。ルーマニア語も英語もフランス語も、アルファベットの書き順なんて気にしないし。」



がんばる、ダンダン!


「日本語がダンダンにとってめちゃくちゃ難しい外国語であることがよーく伝わったけど、これからもまだ勉強したいと思う?」


「もちろん!!これまで学んだ外国語のなかで一番チャレンジングだけど、その分自分が進歩したと感じられるときの喜びもひとしお。今はまだこころの通訳を介してばかりだけど、こころの家族とも直接話せるようになりたいし、日本に行った時に怖がらずに買い物できるようになりたいし。笑」


「国際遠距離していたときに、『何も質問せずに、こっちが聞いた質問にだけ答えてくれ』ってひたすら日本のウェブサイトの注文フォームの入力内容が合ってるかとか、配送状況の表示がどういう意味かとか聞いてきたのを思い出した!記念日とか誕生日に、カナダからオンラインで日本の花屋に注文してくれてたよね。」


「そうそう、Google翻訳使ってもなんとなくの意味は分かっても自信ないし、詐欺とかにあいたくなかったから不安で毎回こころに確認してたけど、日本語のサイトでも自分で買い物できるようになりたい!」


「あ、そういえばうちの家族、めちゃくちゃ方言話すけど(というかほとんど標準語で話さないけど)、方言にも興味ある?笑」


「いや、とりあえずは標準語…笑 まだまだ初心者だから、文章作れるようになったら方言も考えるということで。」