イギリス妊娠生活 ⑩34週健診

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3週間ぶりの健診は、前回と同じく、診療所(GP)で担当の助産師さんによる健診。

今回は、助産学専攻の学生さん1名が実習で立ち会いたいとのことで、診察室に入る前に担当の助産師さんから簡単な説明があり、実習OKかを確認されました。

コロナ禍で、健診を通常通りに受けられない妊婦も不安だけど、学生も実習しないことには卒業できないから不安だよなぁ…



部屋に入ると、実習生と簡単な挨拶を交わし、そのままお決まりの尿検査の容器を渡しました。(今回は忘れなかった!笑)

助産師さんがダブルチェックするものの、一応検査系はすべて実習生が担当のようで、尿検査も実習生に手渡しました。

毎回の健診で求められる尿検査、どこか検査機関に送るというわけではなく、その場で異常を検知できる道具?があるようで、異常がなければその場で「問題ないですね~」と教えてくれます。



いつものように問診からはじまり、
・体調面で気になることや問題はないか
・目がチカチカしたり、妊娠高血圧症候群の症状は出ていないか
・胎動は感じられているか

とほぼ前回と変わらない質問を受けました。

私の担当の助産師さんだけなのか、一般的なことなのかは分かりませんが、妊娠高血圧症候群の症状がないかは、妊娠中期から必ず毎回聞かれています。

幸いなことに、私はまったく症状が出たことないので、Noと答えたことしかないですが…



今回、実習生のおかげで1人多かった&予約が詰まっていたのか時間が押していたこともあり、助産師さんとの問診と並行して、尿検査の確認が終わった実習生が血圧測定の準備。

ちょっと話が横に逸れますが…

イギリスの国民保険サービス(NHS)は、医療が原則無料で受けられる反面、公共事業のようなものなので財源がふんだんにあるわけではありません。

それがよく表れているところの1つに、医療機器があるように個人的には思います。

日本でも病院によりけりですが、血圧測定器があって、機械に腕入れてスイッチ入れたらおしまい!というところが少なくないと思います。

一方、少なくとも今まで私がイギリスで足を運んだ診療所(GP)・病院(Hospital)の検査室で、血圧測定器を兼ね備えているところはありませんでした。

毎回腕にベルトを巻き、空気をシュポシュポ入れて、しばらく聴診器をベルトに当てて血圧を測ります。

自分に医療系の知識が全くないので、実際どれくらい大変なのか分からないものの、「機械があれば楽なんだろうな~」と毎回血圧を測られながら思ってしまうのです。



そんなこんなで血圧を測った後は、前回同様、子宮底長・赤ちゃんの心拍・体重を測定。

いつも通り、子宮底長の測定は紙メジャー、心拍の確認はジェルをお腹に塗って心音が確認できる機械(日本語では「超音波心音計」というみたい)。

このメジャーや心音計も結構年季が入っています。

ま、ちゃんと測定できていればそれでいいんだけど!



今回の健診では、34週頃から推奨されている会陰マッサージ (perineal massage)の説明がありました。

検診前に会陰マッサージなぞ聞いたこともなく、説明を受けながら、「えーっ!そんなとこ自分でマッサージするの!?私の英語の解釈が激しく間違っているのか??」と思っていました…が、結果間違っていませんでした。笑

会陰が割けたり、切ったりしなくていいように、特に異常がなければ34週頃からマッサージすることを推奨しているようです。

「無理にとは言わないけど、初産だし、やることを激しくオススメするよー!」と助産師さん。

簡単な口頭での説明と、マッサージの意義やコツが書かれた小冊子をもらいました。



一応1人30分の診察枠になっているものの、この日は診察室に入れたのが予約時間を15分ほど過ぎた頃。

この時点で時間が結構押していたので助産師さんはソワソワしていましたが、空気を読まず、遠慮なく聞きたかったことを質問させてもらいました。笑

ガイドラインとして各回健診で助産師さんが確認・説明することがある程度決まっているようで、チェックリストもあるので最低限の情報提供はされているのだと思いますが、気を利かせて困っていそうなことを探ってくれたり、教えてくれたりということはほとんどありません。

というわけで、私は毎回ポストイットに聞きたいことをあらかじめメモして持って行き、ちょっとわざとらしくポストイットをちらつかせながら「聞きたいこといろいろメモしてきてるので、教えてくださいな!」としています。

助産師さんが内心どう思っているかは知りませんが(笑)、いくつか質問があっても、最後まで聞いて回答してくれます。

健診の頻度も時間も限られているので、せっかくの機会を有効に使うためにもオススメです!



次の定期健診は2週間後の36週…なのですが、助産師さんが診療所に来る曜日が毎週水曜日だけと決まっていて、ちょうどその日に36週の超音波検査が重なってしまっていたため、次の診察は1週遅れだけど超音波検査後の37週に。

次回健診は、バースプランのディスカッションをするため1時間枠、コロナ禍で妊婦本人しか診療所に入れないこともあり、「できたら事前にパートナーと相談してきてね!」と説明がありました。

NHSのサイトにバースプランの立て方の説明やテンプレが載っているので、それをベースに事前準備をして備えます!