イギリス妊娠生活 ⑪36週超音波検査編

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イギリスの国民保健サービス(NHS)を使って妊婦健診を受ける場合、一般的に、超音波検査は12~14週と20~22週の2回のみ。

幸いなことに、私の住む地域ではこれに加えてもう1回、36週にGrowth ultrasound scanという名の超音波検査があり、全妊婦が対象です。

前回20~22週超音波検査の際に、36週の超音波検査について説明があり、問診票・同意書にサインをしていたので、その数週間後には日時・場所・持ち物などが記載された郵便が届きました。

これまで同様、郵便で届いた予約日時に検査を受けることができないようであれば、電話で予約変更をお願いするかたちです。



本来ならば同伴者OKな超音波検査ですが、コロナ禍で過去2回の超音波検査は同伴者NG。

わざわざ前日に電話がかかってきて、私や同居者にコロナの症状が出ていないことの確認と、同伴者NGのため必ず1人で来るようにとお達しがあるほどの徹底ぶりでした。

前回の超音波検査から4か月(!)の月日が経ち、状況が変わったこともあって、1名のみ同伴OKに!

というわけで、今回は前日に電話がかかってくることもありませんでした。



そんなこんなで、ダンダンと初めて一緒に行った超音波検査@病院(Hospital)。

場所は前回と変わらないものの、受付にプラスチックのボードが新しくつけられていて、前回までのように2メートル手前で立ち止まって名前を叫ばなくてよかったり、距離を保ちながら投げるようにして文書を渡さなくてよかったり。

前回までは、妊婦だけがポツポツと距離を保って座り、全く会話もなくどんよりしていた待合室も、小声ながら多くの人が同伴者と会話していて、心なしか部屋の照明も前回より明るくなった気が…笑

当然ながら、妊婦・同伴者ともにマスク着用必須、受付後にはトイレで手を洗い、同伴者以外の人とは席を空けて座るよう指示がありました。

超音波検査も3回目で慣れたもの!

…と思って気を抜いていたので、検査技師さんが読んでいる名前を聞きながら『あぁ~ダントツ1番に来たのに最初に呼ばれないのか。。』とか考えていて、隣にいたダンダンに「ねぇ、呼ばれてるのyouよ!」とツッコまれてふと我に返ったのでした。笑

名前が他の国ではまずないがっつり日本的な名前ゆえ、イギリスでは呼ばれ慣れていない発音で呼ばれることが多々あるのです。

だから名前を呼ばれそうな場では注意して聞くようにしているのですが、今回完全に油断してたぜ…という言い訳。笑



対応してくれたのは、検査技師さん1人。

大学病院ゆえ検査技師さんもそれなりに数がいるようで、計3回の超音波検査はすべて違う検査技師さんでした。

今回の検査技師さんはとてもフレンドリーで、検査室に入ってから軽く自己紹介とスモールトークを。

36週の検査は、胎児が異常なく育っているか&胎盤の位置が正常かを確認することが主な目的で、前回同様、頭の先から足の先までサイズ測定と写真撮影。

この時期になると、投影される画面に胎児の全身が収まりきらないので、身体の各パーツごとに映し出される感じです。

ちなみに3Dではないので、顔は見えませんでした。

前回と同じく、血液の流れる音も数か所で確認してもらい、異常がなかったので検査結果を印刷して”Blue Maternity notes”に閉じてもらって終了!

前回までは、同伴者NGのためもらえていたエコー写真も、今回からは同伴者OKとなったこともあり、もらえないとのこと。

頼み込んだら有料でくれたのかもしれませんが、もはや臨月で身体のパーツしか見えない写真だしね…ということで、お願いしませんでした。



最後に質問があればどうぞと言われたので、
・自然分娩できなさそうな懸念点はないか?
・前回聞いた性別から変わっていないか?

を聞きました。

ダンダンも私も、そして私たちの家族も、元気に産まれてくれたら性別は関係ない派なのですが、名前の検討や一部の服(というかもはやコスチューム。笑)が前回の超音波検査で聞いた性別にかなり引っ張られていたので、ちょっと気になり…

結果、前回と変わっていませんでした。笑



そんなこんなで36週の超音波検査も無事終了!

日本での出産経験者から「超音波検査2~3回ってめちゃくちゃ回数少ない!」とよくツッコまれ、超音波検査のたびに「どこか異常があって、もう取り返しがつかないレベルになっていたらどうしよう…」と不安になっていましたが、何とか無事に36週までたどり着きました。

イギリスも、ハイリスクの妊婦や、出血したり異常があった場合はもちろん定期健診外の診察が入るので、「何が何でも決められた回数しか超音波検査させない!」というわけではないようです。

日本の手厚い医療を知っていると、NHSの妊婦健診や超音波検査の回数の少なさについ不安になってしまいますが、そもそも日本で超音波検査が妊婦健診に使われるようになったのは1959年頃だそう。

当然、1959年より前も無事に出産した人はたくさんいるわけで、検査が少ないからといって不安になるよりも、日々の変化に注意はしつつも、どっしり構えておく方が母子ともに身体によいんだろうなぁと思う今日この頃…

日本から友人が送ってくれたマタニティマーク。そういえば、イギリスでマタニティマークのようなものは見かけたことがない…