イギリス出産準備ものがたり

今回は、イギリスで初産となった私たち夫婦の出産準備について!

About usにある通り、ルーマニアで生まれカナダで育った夫ダンダンと、日本で生まれ育った私。

どちらもイギリスで生まれ育ったわけではなく、イギリスに親戚が住んでいるわけでもない私たちがどうやって出産準備をしたのか。

似たような境遇の方々の参考になれば幸いです!

ちなみに…私立病院には一切かからず、NHSだけです。



出産準備にあたって頼りにさせてもらったのは、大きく次の3つ。

I. 助産師さん&国民保健サービス(NHS)
II. 地域の両親学級(Antenatal course)
III. 日本人コミュニティ

その他にも、自分たちの親や、出産経験のある友達にいろいろ相談させてもらいました。



I. 助産師さん&国民保健サービス(NHS)

なんといっても、一番は助産師さん!

定期検診をしてくれているからこそ、心配事や体調に応じて必要な情報がもらえます。

検診時に渡されるリーフレットはほとんどNHS作成のものですが、あとに書くnctなど、NHS以外でも妊娠・出産にまつわる有益な団体やWebサイトも教えてもらいました。

あとは、NHSが運営するStart4Life

メルマガに登録しておくと、妊娠週数に合わせた情報が送られてきます。

妊娠関連の英語に詳しくなかった私は、このメーリスを読みながら知らない単語を学ぶのにも役立てていました。

加えて、私の住む地域では妊婦や母乳育児サポートのために団体があり、コロナ禍ということもあって、各団体主催でNHSの助産師さんによるFacebookグループやYoutubeでのライブ配信が無料で定期的に行われ、それを視聴していました。

これらの団体の存在を教えてくれたのも、定期検診担当の助産師さんです。

出産方法だったり、母乳育児だったり、回によってテーマがある程度決まっていて、ライブ配信中に質問を投稿して助産師さんに回答してもらうというものです。

コロナ禍で急遽オンラインで開催されるようになったものだと思いますが、気楽に参加でき、かつコロナ禍で日々状況が変わる病院のルールなど最新情報を知ることができたので、本当に助かりました。



II. 地域の両親学級(Antenatal course)

加えて受講したのが、nctという団体による両親学級(Antenatal course)。

こちらは先に挙げた地元団体のものとは異なり有料ですが、同地域に住む人を対象として少人数制で行われるものです。

本来は対面だそうですが、コロナ禍ということもありワークショップはZoomで、加えて出産前後に困ったときには専用のWhatsappグループで担当講師に相談できるようなサポートもついています。

地元団体によるライブ配信でも出産関連の最低限の情報は得ることができたのですが、プラスαでこのAntenatal courseを受講した1番の理由は、居住地に出産前後の知り合いがまったくいなかったから。

定期検診の問診時に助産師さんに相談してみたところ、「初産だし、産後鬱を避けるためにも強くオススメする!」と言われて受講に至りました。

ワークショップの内容は、
・出産にいたるまでの母体の仕組み
・出産場所や出産方法によるメリット/デメリットなど
・出産後の母体の変化
・出産直後の赤ちゃんの変化と気をつけるべきことなど
・母乳育児
といったところです。

私たちの受けたものは、ワークショップだけで計20時間ほどあったのでボリューム満点、合計で週末2.5日+平日夜数時間が潰れるので、結構へとへとでした…^^;

このワークショップを受けて一番良かったのは、同じ地域で出産予定の人たちと知り合えたこと。

コロナ禍で残念ながらZoom越しだけれども、同じ地域で同時期に出産予定の人たちとつながれるというのはやはり大きいです。

次に、パートナーも参加するワークショップ型の両親学級のため、出産前後のパートナーの役割についてもディスカッションする機会がたくさんあったこと。

里帰り出産でもなく、親戚が近くに住んでいるわけでもない状況で、パートナーのサポートは絶対不可欠!ということで、出産前にパートナーの役割についてもあらかじめ話し合うことができてちょっと安心しました。

ちなみに、私たちのグループはとても多様性に富んでいて、私たちのようにルーツがイギリスではないカップルも、同性カップルもいました。

あとは、産前産後の諸々について体系的にしっかり学べたこと。

脳の疲労は半端なかったものの(笑)、「身体がこう変化するから、こうしたらよい」と教えてもらうと、すごく納得するし覚えやすいものです。



III. 日本人コミュニティ

最後に、日本人コミュニティ。

あいにく私が住む地域ではないものの、イギリスで日本人助産師さんが運営される相談会やコミュニティをネットで見つけたので、何度か参加させてもらいました。

本来ならば対面だったと思うし、対面だったらきっと参加できなかったので、オンライン開催でよかった…とちょっとだけコロナ禍に感謝です。

日本人コミュニティの良いところは、日本人に役立つ情報が手に入ること。

例えば、日本人の血を引く赤ちゃんは、イギリスの硬水や乾燥した空気で肌トラブルが起きやすかったりするのだそう。

イギリスに住んでいても、赤ちゃんの血の半分は日本由来なわけで、それによって起きやすいトラブルなどはなかなか定期検診担当の助産師さんや両親学級では教えてもらえません。

他にも、イギリスでは買えない日本ならではの便利グッズなどの情報も参考になりました!