イギリス妊娠生活 ⑬38週健診編

「イギリス妊娠生活」、過去の記事はこちらから。
初診編
10~12週健診編
12~14週超音波検査編
16週健診編
20週~22週超音波検査編
番外編
25週健診編
28週健診編
31週健診編
34週健診編
36週超音波検査編
36週健診編

妊娠後期に入ってようやく2週間おきとなる定期健診。

私の場合、前回36週健診が37週にズレたため、この38週健診も1週遅れの39週目に受けました。



いつもの通り、妊娠高血圧症候群の症状など気になる母体や胎児の変化はないかという問診から始まります。

加えて、前々回の検診で説明のあった会陰マッサージ(perineal massage)、前回の検診で説明のあった初乳(Colostrum)の搾乳について、うまくいっているかを聞かれました。

その後、これまたいつもの通り
・尿検査
・血圧測定
・体重測定
・胎児の心音確認
・子宮底長の測定
が行われました。

39週ということもあってお腹はすっかり下がっていて、触診した助産師さんによると、「胎児の頭はもう骨盤に固定されているのでいつ産まれてもおかしくないよ~!」とのこと。

当の私は、お腹が下がった感覚があった以外、前駆陣痛のようなものすらほとんど感じていなかったので、正直出産が近い実感があまりなく…笑

予定日前に産まれるかね~?過ぎるかね~?こればっかりは誰にも分からんね~という会話をしていました^^;



そして、いよいよ出産間近ということで、連絡先&連絡するタイミングを改めて確認。

出産する地域や施設にもよると思いますが、病院(Hospital)内にある助産施設(Midwifery-led Unit)で出産を希望していた私の場合、

・破水や出血など異常があった場合→病院の緊急窓口に電話連絡
・特に異常なく陣痛がきた場合→陣痛の間隔が10分に3回になった段階で助産院に電話連絡

という指示がありました。

陣痛が10分に3回って…ほぼ3分間隔……

日本で出産した親や友達に話したところ、「えっ!?3分間隔になってから病院行くの!?!?」とびっくりされました^^;

幸い、私は自宅から病院まで車で10分ほどだけど、30分以上かかる人とか車の中で産まれちゃったりしないのだろうか…笑



もし産まれなかった場合は、2週間後、つまり41週に再度診療所(GP)で助産師さんの診察が入るそう。

希望すれば、41週健診の場で助産師さんによる卵膜剥離(いわゆる“内診グリグリ”)。

あとは希望の有無にかかわらず、41週健診までに産まれていない時点で病院の誘発分娩専門チームに申し送りがされ、陣痛促進剤を使うなりして42週までには必ず出産となるようです。

妊娠は自然の営みの1つだし、どうしたいかは妊婦(+その家族)の意向が一番大切!という方針になっているのをさまざまな局面で感じるイギリス。

予定日を超過した場合も、すぐ陣痛促進剤を使うのではなく、いろんな方法とそのメリットデメリットを聞いた上で、自然に出てくるのをギリギリまで待ちたいならばその決断をなるべくサポートしようとしてくれる姿勢が個人的には好きです。

もちろんすべての希望が叶うとは限りませんし、陣痛の間隔が3分くらいなってからようやく電話連絡するよう指示されるように、なるべく病院や助産施設の医療従事者に手がかからないようにすることの裏返しとも取れますが…



ちなみに、無事出産すると、助産師さんによる診察はなくなり、診療所の医者もしくはHealth Visitorと呼ばれる保健師さんによる定期健診が行われるようになります。

つまり、出産直前まで半年以上お世話になった助産師さんに出産報告をすることも、赤ちゃんを見せてお礼を言うこともできない!

そんなの悲しすぎる!!

一応41週健診の予約は入っているものの、さすがにそれまでには産まれてほしかったので(笑)、担当の助産師さんが病院勤務となる曜日に出産が重なって病院で会えることを祈ってお別れしました。