イギリス産後記録 ①分娩室でリラックス編

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この『イギリス産後記録』シリーズでは、無事コロナ禍での妊娠&出産を乗り越えて息子ヨシ( ※仮名)と出会えた後、どうやって産後を過ごしたのかをレポートしていきたいと思います!



イギリスで出産といえば…

ロイヤルファミリーが出産当日や翌日に病院の前にお出まししているのをTVなどで見た方も多いのではないでしょうか?


出産記録③に書いた通り、Delivery Suite(分娩室)で出産した私。

幸い母子ともに大きな問題なく健康に出産を終えられたこともあって、出産が終わって割とすぐ

助産師さん(以下、助)「家に帰りたかったら、3時間後以降なら帰っていいよー!ま、今すぐ決めなくてもいいから考えておいてね~」

と。

母子ともに特に問題なければ、初産婦は翌日退院、経産婦は当日退院とは聞いていたものの、まさか初産でも当日退院を提案されるとは!笑

というわけで、ロイヤルファミリーに限らず、元々出産後の入院期間がとっても短いイギリスです。



出産直後、まずは生まれてきたヨシはそのまま私のお腹の上に置かれました。

出産後にskin-to-skinと呼ばれる母子の肌のふれあいを希望するかどうか、これも事前の出産計画(Birth Plan)にあった質問の1つでした。

親子の愛着形成に加え、特に母乳育児の場合は母乳を出やすくするためにも、このskin-to-skinはかなり推奨されているようで、コロナ禍でパートナーの同伴に制限がある時期であっても、パートナー同伴のこの時間はしっかり確保すると事前に聞いていました。

ヨシがお腹の上で落ち着いた後、へその緒を切るのですが、これまた出産計画に質問があって、パートナーがへその緒を切るかどうかを選べます。

ダンダンは生々しいものが少々苦手なため(私も苦手だからよくわかる…)、事前に話し合ってへその緒は助産師さんに切ってもらうことにしていたのですが、なんと当日その場で

 「本当に切らなくていいの?切ったら?You切っちゃいなよ!!」

と若干無理やりはさみを渡され、結局ダンダンが切りました。

出産もほとんど計画通りにいかなかったけど、産後もなかなか計画通りにはいかない…笑

へその緒を切った後、助産師さんが私の会陰を縫っている間もヨシは私の身体の上にいて、そのまま自然な流れで授乳。

生まれてすぐの数十分を母子の素肌が密着した状態で過ごすことがとにかく最優先!というのがイギリス式なようです。

その後しばらくして、もう1人の助産師さんがヨシの体重と頭囲を測り、ビタミンKの注射を打ち(※出産計画で注射か経口摂取かを事前に選択します)、おむつ・服・帽子を着せてからおくるみで包んでくれました。

ちなみに、イギリスは産後身長は測らない主義のようで、出生時の身長は分かりません。笑


一方私の方は、血圧を測り、出産時に少し出血が多かったので一応貧血のチェックに採血。


ここまでで産後1時間半ほど。



もう1つイギリスの出産ネタとしてひそかに有名なのが、産後の紅茶&トースト!

患者の医療費負担がないこともあって、日本のように豪華なお祝い御膳なんて出てきません!

ヨシと私の産後ケア&チェックが一通り終わった後、助産師さんが2人分のトーストと紅茶を持ってきてくれました。

徹夜の末に苦手なのを我慢してへその緒を切ったダンダンは食欲がなかったようで、せっかくなので私が代わりに2人分食べました☆

ごくごく普通のトースト。

そして、1杯くらいならカフェインなんて気にしないのか、デカフェでもない普通の紅茶。(ちなみにコーヒーという選択肢もあり。笑)



トーストを運んできてくれたあとは、助産師さんが退出してゆっくり家族の時間。

出産後の身体のまま上着1枚だけ羽織ってトーストを食べていたので、1時間ほど休憩してからシャワーへ。

そうです、出産2時間半後には自力で病院の中を歩き回ってシャワー室へ行き、シャワーを浴びていました。笑


シャワーを浴びた後は、助産師さんから

・病院に到着した時に受けたコロナの検査結果
・産後の血圧
・産後に採った血液の検査結果
・シャワー前に採った検尿の検査結果

を聞き、いずれも問題なし!

 「帰りたかったら、このまま帰ってもいいよ~!帝王切開じゃなかったから、車の運転もOK!母乳育児が不安だったら、24時間まではPostnatal ward(産後病棟)に入院してもいいし。」

こころの心の声 『いやいやいや、さっき出産して会陰縫われたとこですけど!赤ちゃん、まだふにゃふにゃですけど!!』

コロナ禍なこともあって、産後も家ではダンダンと2人きりという状況だったので、初産で育児の右も左も分からず、ひとまず入院させてもらうことにしました。

ただ、早朝5時過ぎに出産した私。

24時間以内に退院しなければいけないということで、翌日早朝に追い出されるのは勘弁してほしかったので(笑)、当日の夕方暗くなる前には病院を出るつもりでPostnatal wardへ移動しました。



ダンダンが付き添えたのは、Postnatal wardへ移動する前まで。

私が出産した病院は、

・コロナ禍でも1名は立ち会いOK
・立ち会った人は産後1時間以内には病院を出る

という決まりだと事前に聞いていたものの、早朝ということもあって出産する人がさほど病院にいなかったからか、ラッキーなことに分娩室で産後計3時間ちょいとかなりゆっくりさせてもらえました☆