土足文化なイギリスでの子育て
欧米でよく見られる土足文化。
これまでいくつかの記事でも触れたように、イギリスも土足文化を持つ国の1つです。
たとえば、私が妊娠中に通った病院では体重計や診察台にも土足で上がりました。(日本の感覚ではあまりにも信じられず、「本当に土足で上がっていいの?」と聞いてしまったけど…笑)
家には日本のように靴を脱ぐ玄関がなく、ドアを開けたらそこから家の廊下。
私たちは家の外で土足を脱いでから入りますが、管理や修理の業者さんはそんなことしてくれないので当然のように土足で入ってきます。
唯一、息子ヨシが生まれた直後に来た助産師さんや保健師さんだけ、時期的にコロナのロックダウン中だったこともあって、靴脱いでから入ってきてくれました。(私が脱いでちょってお願いしたからで、たぶんお願いしなければ普通に土足で入ってきただろうけど…笑)
ダンダンのルーツがあるルーマニアやカナダもどちらかというと土足文化。
家もイギリスと同じく靴を脱ぐスペースがない造りですが、ダンダン家ではドアを入ってすぐのところで靴を脱ぎます。
というわけで、「欧米は土足文化!」とよく言われるけど、実はイギリスもカナダもルーマニアも、家庭によってはドアを入ったところで靴を脱ぎ、屋内は室内用スリッパで過ごします。
ちなみに我が家は、家の間取り的にドアを入ってから靴を脱ぐ場所がなく、ドア前で靴を脱いでから入り、屋内はスリッパで過ごす派^^;
そんなわけで、我が家に人を招待するときには我が家のルールに従ってもらい、友達の家にお呼ばれするときには友達の家のルールに従うので、たまに来る業者の人が問答無用で我が家に土足で上がる以外、日常生活で気になることはほとんどありませんでした。
(ちなみに我が家では、業者の人が去ったあと可及的速やかにダンダンが掃除機とモップをかけます。笑)
しかーし!子どもができた途端、この土足文化が結構な悩みの種というかカルチャーショックになったのです。
ヨシはまだ保育園には入れていないものの、子どもを保育園に入れている日本人のママ友いわく、保育園内は屋内外すべて当然のように土足だそう。
まだ歩けない子どもを預けると、他の子が土足で歩いている床をハイハイするわけで…
衛生観念のない赤ちゃんなので、当然ながらの土足のフロアをハイハイした後でも遠慮なく指をなめるわけで…
日本人感覚からいくと、「ひょえーーーー!」となるわけです。笑
ヨシはまだ保育園に入れていないので我が家は大丈夫かと思いきや、子ども向けの屋内の遊び場に連れて行っても同じ問題が…
こんな感じの屋内の遊び場(対象年齢0~5歳)に連れて行ったところ、フロアは当然のようにすべて土足、いろいろなおもちゃも何の違和感もなく床に置かれて、椅子にも子どもたち土足で登って立つという感じ。
伝い歩き&数歩なら自分で歩けるヨシも、ハイハイの方が高速かついろんなところに動けて楽しいのでハイハイしまくり。
うっかり気を抜くと、土足の床をハイハイした指を口に入れようとします\(^o^)/
特に低年齢の子ども向けの遊び場は靴脱ぐものしか見たことがなかった日本育ちの私にとってかなりのカルチャーショック。
同じようなカルチャーショックを受けたのは、出産前に同じ両親学級を受けたファミリー数組でピクニックをしたとき。
レジャーシートを広げて座るわけですが、家庭によってはレジャーシートにも土足で上がるのが普通なよう。
「土足で上がるなら、そのまま地面に直に座っても一緒じゃ…?」と思ってしまうけど、きっと座り心地が違うのでしょう。笑
レジャーシートをくっつけて、赤ちゃんたちを好きにハイハイさせていたので、土足文化なファミリーのレジャーシートにヨシが行くのがどうしても引っかかるダンダンと私。
そして、子どもが多少レジャーシートから出て芝生をハイハイしても気にしないファミリーのなかで、ヨシがレジャーシートから出ようとするたびに捕まえて「レジャーシートの中で遊んでね~!」と言ってしまう私たち。
『土足文化に生きるパパママたちは、子どもが土足の上をハイハイしても気にならないのかなぁ…』なんて思ったり、ついいろんな場面で違和感を抱いたりしてしまうようになった今日この頃。
でも、そんなこと言っていたらヨシはイギリスでいつまで経っても自由に遊べないし、親が気になるからという理由でいろんな場所に連れて行かず家に閉じ込めておくのも違う気がするので、気にしすぎないようにしようと頑張ってマス。
土足の場所をハイハイしてその指を口に持っていったり、土足の遊び場に置いているおもちゃを口に持っていったりするたびに止めるのだけはやっぱり辞められないけどね…笑