聖ニコラウスの日

夫ダンダンが生まれ育った文化のなかに、『聖ニコラウスの日』というものがあります。

「クリスマスの前祝い」とも言われたりするこの聖ニコラウスの日は、毎年12月6日。

キリスト教に端を発するイベントで、イギリスではあまり聞かないのだけど、ダンダンが生まれたルーマニアに加え、ドイツやスイスなどでもクリスマス前の行事の1つになっているそう。

ネットを見ていると、ダンダンのように親が聖ニコラウスの日を祝う文化を持つ地域で育ち、今住んでいる国や地域にこの文化はないけど、親が家庭の文化として継承しているケースもたくさんあるようです!



さてさて、そんな聖ニコラウスの日に何をするかというと…

まず、前日12月5日の夜に子どもたちが靴をピカピカに磨いて窓のところに置いておきます。

すると、翌12月6日の朝、1年間よい子にしていた子どもたちの靴にはチョコレートなどのプレゼントが、悪い子だった子どもたちの靴には木の棒が入れられます。

木の棒をもらった子たちは、親に木の棒で叩かれる運命にあります…!


国や地域によって細かいところは違うようですが、「子どもたちが前日に靴を磨いて置いておいて、よい子の靴には12月6日の朝にプレゼントが入っている」というのは共通していそうです。

日本で育った私は、西洋の映画やドラマを見て、子どもたちが暖炉に大きいクリスマス用の靴下ぶら下げてそこにプレゼントを入れてもらうイメージを持っていたので、なんでクリスマス用の靴下じゃなく靴なのかダンダンに聞いてみたところ、

「クリスマス用の靴下って商業的で、年に1回しか使わないのにそこそこのお値段するし、特に昔の一般家庭は日常使っているものを使う余裕しかなかったんじゃないかなー。」

とのこと。

なるほど。



これまで息子ヨシが生まれる前は特に聖ニコラウスの日に何かするということはなかったのだけど、今年は12月5日の夜にダンダンがヨシと靴を磨いて並べていました。

なんか室内用スリッパまであるし、何足並べるねん!とついツッコミを入れてしまった私…^^;

日本みたいに「欲張り」という発想にはならないのか、いくつ並べてもよいそうです。笑


本来ならば12月6日の朝にプレゼントがもらえるんだけど、平日朝にプレゼントを開けてたら仕事や学校に間に合わない!とか、プレゼントもらった感想をゆっくり聞けない!とかの理由で、前日5日夜の子どもが目を話した隙にプレゼントを入れ、そのまま6日を待たず開けてしまうということもあるのだそう。

というわけで、ダンダンも5日夜にプレゼントを入れ、ヨシは6日を待たずに開けていました。

プレゼントはお菓子なのかと思いきや、特に決まりはないようで、ヨシは2着ほど洋服をもらっていました☆

そしてなんと…!

ちゃっかりしっかり私宛の紅茶セットも一緒に用意されていて、ありがたくいただきました。

ダンダン宛に何も用意してなかった私、来年は何か用意せねばと誓ったのでした。苦笑