イギリス妊娠生活 ①初診編

イギリスで妊娠・出産を経験した日本人は少なからずいるようで、実は私、その方たちが書いたブログにとても助けられました。

妊娠・出産した時期や住んでいる地域、かかった医療機関や助産師によって左右されるものもあるので、全部がブログで読んだ通りというわけではなかったですが、それでも検診前に「どんな話をしそうか」が少し分かるだけでも安心できるものです。

普段ダンダンと英語で話していても、イギリスにしばらく住んでいても、ネイティブには到底及ばない英語力。

ちなみに、ダンダンの英語はネイティブレベルだけど、妊娠・出産の文脈で出てくる英単語を知っているかというとまた話は別。

学生時代に生物系の授業をテキトーにしか受けていなかった私は、胎盤とか会陰とか、日本語でいわれても「なにそれ!?」状態だったので、人のことは言えません。笑

母語じゃないからこそ、通院のたびに「説明されて理解できるだろうか…」という不安が生まれやすいので、どんな話をしそうかが分かるだけでも、事前に単語を調べたりと準備ができて少し落ち着けたのです。

というわけで、この「イギリス妊娠生活」シリーズも、いつか誰かの心の落ち着きに貢献出来たらと思いながら書いています!



初診を受けたのは、5週目に入った頃。

具体的な時期は伏せますが、2020年に入ってからです。

医療が税金で賄われているイギリスでは、一部の私立病院を除き、日本のように産婦人科という看板を掲げているクリニックが街中にあるわけではありません。

医療サービスを受けたいときは、”GP surgery”と呼ばれる、総合診療医のいる診療所が最初の窓口となります。

ちなみに、イギリスに越してきてすぐ最寄りのGP surgeryへ行き、かかりつけ医としての登録とNHS Numberと呼ばれる個人番号の発行をしてもらっています。

この登録手続きを事前に行なっていれば、オンライン予約システムで簡単に予約が取れました!(予約は、電話や診療所の窓口でも受け付けているようです)

女医さんがいいな~と思っていたこともあり、GP surgeryに所属する数名のお医者さんそれぞれの空き時間を見て予約ができるオンライン予約システムは、個人的にはとても便利でした。



さて、いよいよ当日。

予約時間ぴったり…とはいきませんでしたが、10~15分遅れくらいかな。

Dr. 「どうしました?」

こころ 「妊娠検査薬で陽性が出たので、妊娠していると思うのですが…」

Dr. 「えーっと、それはあなたにとって嬉しいニュースですか?」

こころ 「はい!」

Dr. 「Congratulations!」

「なんで嬉しいニュースかどうか聞くんだろう?」と思っていたのですが、横から見ていたダンダン曰く、私の話し方がどう見ても嬉しそうではなく、むしろめちゃくちゃ深刻そうに見えたそうで…

だって、嬉しいからってニタニタしながら話すのも気持ち悪いし。笑



この日の診察は、問診+体重・血圧測定+妊婦検診の簡単な説明のみ、10分ほどで終了しました。

というか、診察予約が10分単位なので、10分で終わらないといけないのです。笑

問診は、
・最終生理の始まった日はいつか→円盤形のカレンダーのようなものをくるくる回して出産予定日を教えてくれました
・現在治療中の病気があるか、服薬中の薬があるか
・家族に遺伝性の病気、糖尿病、高血圧の人がいるか
・家族に妊娠時にトラブルが起きた人はいるか
・出身はどこか
・今住んでいる地域で出産するつもりか

といったことを主に聞かれました。

10分で終わらないといけないので、体重・血圧測定は問診をしながら…笑

その後、”Pregnancy Information Pack”と呼ばれる茶封筒をもらいました!

中には、
・直近のすべきことリスト(葉酸サプリを飲む、診療所の窓口で次回検診の予約をする等々)
・出産までの検診スケジュール
・妊娠中に食べてはいけないものリスト
・12週ごろのエコーで任意で受けられる出生前診断の説明資料

が入っていました。

これらの資料を見ながら簡単な説明をしてもらい、疑問点があればを質問して初診終了!



もらった検診スケジュールによると、次の検診は10週に入ったころ。

こころ 「妊娠検査薬で陽性が出たからって妊娠確定ではないですよね?」

と、つい聞いてしまいました。笑

Dr. 「そうだけど、ここで検査するとしても、妊娠検査薬と同じタイプ・確率の検査しかできないからね。やっても意味ないのよ~」

だそう。

出血したときなど緊急時に連絡できるホットラインは一応あるものの、それにしても初診から1ヶ月以上も妊娠検査薬以上の検査を受けられないなんて衝撃!!

「税金で賄われている=患者の窓口負担が基本無料」で妊婦検診&出産費用が無料な一方、検診は本当に必要最低限のものだけ。

もらった検診スケジュールによると、出産までに行われる超音波検査は2回だけらしい…笑

日本と比べたりして心配しはじめるとキリがないので、「妊娠は自然の営み!病気じゃないのだ!!」と思うようにすることをオススメします^^;